漢方のルーツである中国でも、近年西洋医学はめざましい発展を続けていますが、
文化大革命以後の中国では、数千年の歴史を誇る伝統医学「中医学」の理論と、西洋医学理論
の双方の利点を組み合わせ、よりすぐれた治療法を開発する「中西医結合医療」の研究が盛んに行われています。

前回ご紹介した「不妊周期療法」は、まさにこの中西医結合医療の研究から生まれた画期的な治療法です。

健康な女性の生理周期は月経期・卵胞期・排卵期・黄体期を規則正しく繰り返しています。
この複雑なメカニズムを、従来から日本で使われている「当帰芍薬散」などの単一処方を長期に
服用する漢方治療では、充分な効果が出にくいように思います。

周期療法では
[月経期]には子宮内膜と経血をスムーズに排出するために活血薬理気薬を、
[卵胞期]には子宮内膜を増殖させて卵子を育てるために補血薬補陰薬を、
[排卵期]は卵子を排出して黄体に変化させるために活血薬理気薬
[黄体期]
には受精卵が着床し育ちやすいように補陽薬を基本に、月経の周期に合わせて
服用する薬を変え、体調を整えて妊娠しやすい健康な体を作ってゆく治療法です。

具体的な処方や飲み方は、一人一人の体調と基礎体温のグラフから選んでゆく、
あくまでもオーダーメイドの治療法で、「子宮内膜が薄くなる」などのホルモン療法のデメリットを
補う効果も期待できます。