アトピー性皮膚炎が悪化する原因は、体の内にも外にもありますが、梅雨から夏にかけて悪化するタイプのアトピー患者にとって、暑さ(「熱」邪)対策はもちろんのこと湿気(「湿」邪)対策はとても重要です。 

 暑い夏には、少し動いただけですぐ汗をかき、さらに暑いと、じっとしていても汗ばんできます。
このような自然な発汗は、体温の上昇を防ぐための自律神経の正常な機能ですが、湿度が高いと
汗が蒸発しにくく、体の熱を放出することが出来なくなり、自律神経は必要以上に汗を出し、
体液(津液)を失うことになります。

 湿度が高くなると、乾燥肌のアトピーの方にとっては、都合が良さそうに思えますが、夏場は、皮膚に熱がこもってしまい、熱感・赤味などの皮膚症状を悪化させてしまうのです。

 また、体の内面から見ると「湿」は五臓の中の「脾」の働きに最も影響を及ぼします。飲食物を吸収して、
皮膚を栄養する血液や津液を作る「脾」の働きが低下すると、トラブル肌が修復され難くなるばかりでなく、
浮腫みを起こす不用な水分が体に溜まってしまい、これがジュクジュクした浸出液や皮膚の盛り上がりを
生み出します。
 したがって日常生活においては、部屋の気温は下げずに湿度を下げて、汗の蒸発を促し、
体に「湿」を生む冷たい飲食物や生ものを極力控えて、加熱調理した野菜を多めに摂りましょう。