前回は「気」のトラブルの中でも春先に悪化しやすい「気滞(きたい)」
症状ついて説明しましたが、気が不足した「気虚(ききょ)」の症状も病院の検査で
異状の出にくい症状の一つと言えます。

胃腸が弱い人や、過労ぎみの人に多くみられるのが、生命活動に必要なエネルギーである「気」が不足した「気虚」の症状。疲れやすい・風邪をひきやすい・少し動いただけで汗が出たり息切れする、食欲低下や胃もたれ、軟便・下痢になりやすい、
朝が苦手、食べるとすぐに眠くなる、舌が腫れぼったく縁に歯形がつく…などの
さまざまな症状が現れます。

本人は一生懸命がんばっているのに「怠け者」と言われたり、
自分のペースで行動していれば、何事もなく生活出来るのに、周囲に合わせると、
ついていけなくなってしまう人は気虚が原因かも知れません。
 気虚の人はまず、過労を避けてできるだけ気を消耗させない事が大切ですが、
気を増やす努力も必要です。  

 気は体の中で、五臓の「脾と肺」で生成され、睡眠中に最も多く作られるので、
夜更かしや睡眠不足は禁物。また、暴飲暴食、過食生冷で「脾」の機能
(消化吸収)を低下させる事も気虚の原因になります。
 気虚になると、「脾(ひ)・肺(はい)・心(しん)・腎(じん)」の各臓器の機能も
低下して、ますます気虚が進むと「陽虚(ようきょ)=冷えの症状も現れてきます。    
 弱った胃腸に元気を与え食べたものから気を作る力を高める
「補中益気丸(ほちゅうえっきがん)」は代表的な「補気薬(ほきやく)」です。