漢方相談に来店される方の多くは、気になる症状があると、
まず病院に行って検査を受けますが、検査データに異状がないと
「特に問題なし」と診断されるケースが少なくありません。
 中医学では、患者さんの訴え・自覚症状を重視して診断するので、
検査数値に異状がなくても、問題点を追求することができます。
そのなかで、異状の出にくい症状の一つに『血虚(けっきょ)』があります。
西洋医学で言う『貧血』と似ていますが、多少異なります。
 貧血とは、俗に言う〝血が薄い″という事ですが、
血虚とは、血が薄い事以外に、血は濃くても量が少ないという意味があります。 
 病院の検査では貧血がなくても、貧血のような症状の人が多くいますが、
これも血虚。血液の不足によって、顔や唇・舌の血色が悪い、目がかすむ、めまい・立ちくらみ、肌に潤いや艶がない、髪が細く抜けやすい、手足の冷えしびれ、爪がもろく割れやすい、などの症状が現れます。
 また血虚が進むと五臓の中の「心(しん)」「肝(かん)」に影響を与え、
心血(しんけつ)が不足すると、眠りが浅い、夢が多い、動悸、不安感などの
神経症状も現れ、肝血(かんけつ)が不足するとめまい・耳鳴り、視力減退、
目のかすみ、関節・筋のひきつり、月経の遅れや経血の減少、爪の発育不良などの
症状が現れます。 
女性の病気はほとんど血液不足と関係があります。検査では異状が無くても、
上記の症状のある方は、症状に合わせた補血薬(ほけつやく)で、
早めに体質改善しましょう。