毎年冬になると大流行するインフルエンザ。その理由は「インフルエンザウィルスが低温・乾燥を好み拡散する性質を持つため」と言われていて、皆さんもそう認識していると思います。
 しかし今秋~冬の湿度は例年より高いにも関わらず、流行し始めたのは、なぜでしょうか?
最近は夏場の沖縄でも流行しているよう。その原因は中医学的に考えると説明がつきます。

 中医学では気候の変化や細菌・ウイルスなど体に悪い影響を与える「邪気(じゃき)」の力が
「正気(せいき)」(体を養い守る力)に勝ると発病すると考えます。
 また、正気を生み出す「脾(ひ)=(胃腸)」は湿気に弱いと言われ、本来の爽やかな秋になれ
ば、夏の湿気で弱った胃腸が元気を取り戻し、食欲の秋を迎えて、寒い冬に向けて正気を蓄える
時期。 ところが、今年は秋晴れが少なく湿度が高く、免疫力と密接に関係する胃腸機能が弱った結果、ノロウイルスなどによる胃腸炎型の風邪も流行しました。
 つまり正気が弱ればウイルスが弱くても発病する可能性があるのです。
これから年末年始にかけて、食生活も乱れる時期。弱った胃腸への負担が心配です。

 対策としては正気を養い邪気を取り除く「扶正袪邪(ふせいきょじゃ)」の考え方で、まず免疫力を上げるために「健脾散顆粒(けんぴさんかりゅう)」などの補気健脾薬(ほきけんぴやく)で腸を元気にすることが大切。
外出する時は「板藍根(ばんらんこん)」などの解毒薬でウイルスなどの邪気を退治しましょう。