PMSと不妊の関係性
2017.03.16
「陽気は良くなってきたのに、春は何故か気が滅入る」――そんなことを感じたことはありま
せんか? その原因は中医学で考えると「気(き)の滞り」にあります。
気は体の代謝に関わる重要なエネルギーで、血(けつ)を体の隅々まで行き渡らせる働きがあり
ます。
生理前に「イライラ」や「胸やお腹の張り」「便秘」「肌荒れ」などの症状がでるPMS(月
経前症候群)も実は気の滞りが関係しています。
生理前は妊娠に備えて、気・血のエネルギーが増えている時期なので、その分、滞りやすくな
り、気血の流れが乱れやすいのです。
生命活動が高まる春は、妊活に適した季節である一方、気血を巡らせる「肝(かん)」の疏泄
(そせつ)機能(伸びやかに気血を運ぶこと)も乱れやすくなる時期。加えて天候不順や新年度と
環境の変化によるストレスが肝に影響し、気血を作る胃腸の働きを弱め、さらに気血の巡りが悪
くなる悪循環に陥りがち。
特に不妊治療をしている人は、通院予約や仕事との両立、期待と落胆を繰り返すことで、多大なストレスを受けています。
そんな時は、漢方の疏肝薬(そかんやく)[逍遥丸(しょうようがん)や開気丸(かいきがん)など]で気の滞りを改善するだけでも、血の巡りが良くなり気分も明るくなるはず。
「気分屋」の言葉にもあるよう、気は変化しやすい性質があるため、飲めば直ぐに効果を感じられるのが特長。
せっかくの春、気分を変えて楽しく妊活をしてみませんか?