新型コロナウイルス感染症のワクチン開発で大きな進展が報道される一方、北海道を始め各地で感染拡大が危惧されています。しかし「ワクチンさえ打てば安心」なのでしょうか?

 ワクチンとは、ウイルス抗原を少量感染させて、抗体を作らせて戦う準備を整えるもの。予防接種をするにしても、免疫力が大切になります。免疫力が低下していると、予防接種しただけで具合が悪くなる方もいます。

 先月も黒岩知事からのメッセージを伝えましたが、これからはワクチンや薬に頼り切らないセルフメディケーションの意識が必要です。

 中医学では、免疫力を高めるために「正気(せいき)」の充実を図ります。正気とは日頃の食事から作られる「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)」が源で、正気の中でもインフルエンザやコロナなどのウイルスが体内へ侵入するのを防ぐ「衛気(えき)」の働きが重要となります。

 体の表面で(がい外邪じゃ)から体を守る、体を覆うバリアのような衛気は、腸の働きを整え、十分な睡眠をとることなどで養うことができます。

 日頃から胃腸が弱く疲れやすい方、喘息体質や風邪をひきやすい方は、漢方の「参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)」「玉屛風散(ぎょくへいふうさん)」などで衛気を充実させて、ウイルスが侵入しても撃退できるような対策が重要です。