緊急事態宣言が発出されたものの、未だ感染拡大が懸念される状況で、日々不安を感じている方が大多数だと思います。

特に、周りに感染者が出た場合、どう行動すべきか迷うところです。現状は濃厚接触者やその家族らは、自粛・自衛に専念するほかありません。

自衛手段としてよく言われているのが「免疫力を高める」こと。
若年層に重症者が少なく無症状・軽症者が多いのは、それだけ免疫力が高いからだと考えられます。

中医学では皮膚や鼻・気管支などの粘膜細胞を強化し免疫力を整え「外邪(がいじゃ)」<ウイルスなどの邪気(じゃき)>から体を守る働きを「衛気(えき)」といいます。
体表にバリアを張り巡らせるイメージで、邪気の侵入を阻止します。
中医学の「扶正袪邪(ふせいきょじゃ)」理論の扶正にあたる働きです。

これからの季節に増える花粉も邪気の一つ。花粉が飛散する前に衛気を高めておきましょう。

衛気を養う生薬として有名なのが「黄耆(おうぎ)」です。免疫の過剰反応を抑えてバランスを保つ働きも兼ね備えています。

まずは黄耆を主薬とした「玉屛風散(ぎょくへいふうさん)」などで扶正して衛気を高め、濃厚接触者で風邪様の症状を感じたら「銀翹散(ぎんぎょうさん)」などの清熱解毒剤(せいねつげどくざい)で早めに袪邪することは、重症化予防に役立つはずです。