ワクチン接種が進みコロナ禍が一定の落ち着きを見せたとしても、今年も例年と同じように猛暑の夏はやってきます。コロナ対応に気を取られるあまり、猛暑対策が二の次になりがちですが、毎年、多くの方が熱中症で亡くなっているので、気は抜けません。

中医学で熱中症や夏の血栓を予防するためには、気陰両虚(きいんりょうきょ)<元気と潤いの不足>の改善と活血化瘀(かっけつかお)<毛細血管を含めた全身の血流を改善すること>が大切と考えます。

炎天下では水分の消耗が激しく、特に水分保持量が体重の60%以下にもなる高齢者は脱水状態になりがちです。そうなると、血液は濃縮され粘度が高まり、血栓もできやすくなってしまいます。

一般的に夏は、心・脳血管疾患が減少すると言われていますが、猛暑時は例外で、気温が32℃を超えると心筋・脳梗塞が急増するという研究結果もあります。

中医学では、身体のすみずみにまで血液を送る心気(しんき)を補い、心筋に栄養を与えることで、こうした症状を予防します。代表的な漢方は「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」です。潤いを生む生津作用だけでなく、心肺機能を維持する気を補う働きもあります。活血化瘀薬の「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」の組み合わせは、熱中症のみならず、夏の血栓予防にも最適です。