「何をするにも気力がわかない」「わけもなくイライラする」毎年春になると
そんな相談が増える傾向にあります。

4月は入学・入社や異動など周りの環境の変化が激しい上に、気温の変化もめま
ぐるしく、自律神経が乱れやすい状況にあります。

さらに長引く新型コロナ、ウクライナ問題などの不安定な社会情勢も、不安感や
イライラを増やす要因です。

こうした〝気分〟は中医学で言う「気(き)」と密接に関係しています。
は、体の代謝に関わる重要なエネルギーで、血(けつ)津液(しんえき)を全身
に巡らせる働きをしています。

また、春はをコントロールしている「肝(かん)」に影響し、気血を作る胃腸の
働きを低下させ、さらに気血の巡りが悪くなる悪循環に陥りがちです。

生理前にイライラ、胸張、腹張、肌荒れ、便秘などの症状が現れるPMS(月経
前症候群)も実は、の滞りが原因です。

春はPMSも強まるので、香味野菜や柑橘類などの香りの強い食材も取り入れて、
の巡りを改善させましょう。

また、が不足<気虚(ききょ)>する人は、胃腸を整えて元気を補い、疲れ過ぎ
ない程度に体を動かす生活を心がけましょう。

養生で足りない部分は、補気健脾薬(ほきけんぴやく)疎肝理気薬(そかんりきや
く)
を上手に使い、を補い巡りを改善しましょう。